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2001/08/10 Fri 〜 2001/08/12 Sun 「夏の祭典」


1日目。今朝は、昨夜渋谷の路地裏でゲットした闇証券を利用して東京国際展示場に侵入しよう作戦を決行。いや、ただもらったサークルチケットでコミックマーケット60に入場するというだけのことですが。にしても、昨日は3日ぶりにふとんの上で睡眠を取ったのですっかり気持ちよく寝てしまい、起きてみるとサークル入場の9:00に間に合うかどうかはかなり微妙な時間。やばいやばいやばい、仕方ない、ここはやむなく朝から首都高バトル(参加料700円)。幸いなことに渋滞らしい渋滞はなく、池袋線→環状線→台場線を一瞬にして走り抜けます。速度が制限の倍だったことは公然の秘密。あぁこれでは珍走じゃないか。

とにもかくにも台場出口からバビューソと飛び出して、ビッグサイトに到着したのは8:57。遅刻寸前です。学校と違って遅刻すると中に入れてもらえないのでみんな命がけです。何とか滑り込みセーフ。今日は地めぢ氏の店をちょっと手伝いながら、会場内をざっと見て回ります。店番をしている間に通りかかったおばちゃん(自称53歳)が、自分で作った32x24ドットのアニメーション画像を携帯電話に表示して自慢げに見せてきました。「わたし最近インターネットも始めたんだけどね、あなたたち侍魂っていうホームページ知ってる?」「(爆笑)知ってますけど」「あそこにある『先行者』ってやつの画像を取り込もうとしてるんだけど、なかなかうまくいかなくてねぇ」ギャハハハハ、ネット初心者が先行者とか言わんといて下さい。おばちゃんには「2ちゃんねる」というサイトを紹介してあげました。

今日の主なジャンルはゲームと芸能・音楽です。早速ネタ系CD-Rを並べているサークルを探しますが、エロゲーBGMのアレンジCDばかりがズラリと並んでいてゲンナリ。有明のコミケに来るのは3回目ですが、回を重ねる毎にネタ系のCDが少なくなっていくような気がします。単に、はやりすたりの問題か。今回はシャープネルのCDを1枚購入するにとどまります。昨年夏にも購入した『宇宙船レッド・ドワーフ号』(祝・再放送決定)の本『no more Dig RED DWARF』の新刊を購入し、閉会時間前には会場を去り、帰ってきて自宅でいろいろと作業。

2日目は特に興味のあるジャンルがないので、有明には向かわず事務所へ出勤して作業。といっても、ここ数日の疲れがたまっていたので、昼過ぎまでずっとうちで寝ていたのですが。夜は池袋の歌広場4号西武口店赤尾研究室カラオケ大会。参加者は人たちとかで、私以外はみなさんOBです。途中睡魔に負けそうになりながらも3時間ほど過ごし、池袋GIGOでちょっとゲームして、デニーズで駄弁って解散。

3日目。いよいよ我が研究室の出店であります。東西線-有楽町線-臨海線のリレーでビッグサイトへ。ゼミの先輩の冨田氏が偶然(?)東京に滞在中で、半ば強制的に店番要員として合流していただきます。当初からコミケ要員としてキープしておいた3年生細澤くんも到着して、早速店の準備をしていきます。しかし、様々なトラブルのため当初の予定よりも出品商品は少なく、売り場には若干の寂寥感が漂っています。やっぱり半年前からキチンと予定を立てて商品開発を行ってこないと、土壇場で出品キャンセルが相次いでしまいます。まぁ「前もって」なんて言葉ほど、うちのゼミに似つかわしくない言葉はないのですが。

交代で店番をしながら会場内を見て回ります。今日のメインジャンルはズバリ「エロ」でありますが、私はそれには目もくれず「情報・評論」のコーナーへ。このジャンルこそコミケの真骨頂、究極のディープゾーンだと私は考えております。まずはお決まりの『樽の真相』『有名人四季報』を購入。フラフラ見ていたら花くまゆうさくにインタビューした本(『半端マニア』8号)があったのでこれも手に入れ、しばらく行くと、私が毎回購入している『郵便局利用読本』の保険・年金編が新刊で出ていたので即get。

今回一番のインパクトは『首都高速都心環状線攻略本』です。首都高C1のコースがドライバー視点で描かれ(それも手書きイラスト)、その横に「ストレートでスピードか乗りきった所にS字の左コーナー。『芝公園出口』の看板の先がコーナー入口なので、それを目安に減速を。」と事細かなコメントが付けられています。これじゃあまるでレースゲームの攻略本じゃないか! いや、まさにその通りで、レースゲームの攻略本なのですよ。外回り編と内回り編の2巻に別れていて、もちろん両方即買いです。いやいや読んで楽しむだけですよ、攻略する度胸なんてありませんってば。

そして今日はついにあのミニコミ誌『ZAMDA』の新刊が発売されます。本当に出るのかどうか一抹の不安を抱えつつもブースへ向かってみると、そこには「第6号」の文字が表紙に踊る『ZAMDA』が! パラパラと見ていくと、ロボトミー手術を題材にした小説(ノンフィクション?)がいきなり巻頭に登場してなかなか衝撃的。今回もまた100ページを超える大ボリュームですので、じっくりと時間をかけて読ませていただこうと思います。何度かメールでやりとりさせていただいた近藤編集長、そしてZAMDA大主筆の吉川氏にご挨拶。今回は立ち話で何でしたが、またぜひゆっくりお話をうかがいたく思います。

東ホールと西ホールのブリッジが大渋滞で、特に西ホールへ向かう方向がひどいようで、場内放送で「しばらく時間をおいてください」とアナウンスされるほど。時間があれば西ホールにも行こうと思っていたのですが、もうあまり体力も気力も残ってないときにわざわざそんな渋滞にハマりに行く気はせず、おとなしく閉会1時間前に店を閉めて帰ることに。売上は万には至らず。まぁこんなもんか。あ、先日のチャット会に参加された方のうち何人かが、わざわざうちのブースまで足を運んでくれました。ありがとうございます、どうぞ今後とも第参葵荘をよろしくお願いします。って第参葵荘が出店したわけじゃないですが。

フラフラになって高田馬場まで帰ってきて、大戸屋高田馬場さかえ通り店にて夕食。そのまま寝てしまうかと思いながらもそうもいかず。いやー疲れましたよ。でもまぁ悪くはない。


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