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2001/07/28 Sat 曇 暑 「2ちゃんねる祭り@2周年記念」


朝の4:00までかかってこれを制作・印刷。2chオンリー同人誌即売会「オマエモナ01!」のときも作った、モナー大好き掲示板内輪ウケなネタ系インチキ新聞です。なんでまたそんなものを作るかというと、本日は「2ちゃんねる祭り@2周年記念」が開催されるからなのです。

ちょっと寝てまた起きて新宿へ。大阪からやってきた19歳少年を東口で確保し、ビルの地下の店に連れ込みます(大戸屋新宿靖国通り店で昼食ということです)。その後、一次会の会場であるclub complex CODE(コマ劇場上)へ。長い列ができていたので、入り口はどこかなと迷う間もなく。早速ノートを開いて実況中継に参加。

開場時刻になって中へ。うわ広い、いやマジでムチャクチャ広いっすよ。DJブースもでかいでかい。入り口では入場料2000円と引き替えに式次第とうちわと手ぬぐいとマウスパッドがおみやげにもらえました。全部にモナー等の2chキャラがあしらわれていて素敵です(ここの下の方を参照)。ステージに本日の司会を務める日本漢字党東海支部長かもん氏が現れ、注意事項等の前説。この前説のしゃべりが非常に軽妙で、プロのしゃべり屋だとばかり私は思っていたのですが、全然そんなことはないとのこと。OACの田中氏とか、ほんとこの世界はこういう人多いですな。

っていうか入場はスムーズで混乱もなく、グッズは面白くてデザインも気の利いた感じのもので、前説はテレビの収録さながらイヤそれ以上にしっかりしていて話も面白くて、このあたりでもう完全に「あっ、こりゃプロのイベンター何人かかんでるな」と感じていました。そうこうするうちに2ch管理人ひろゆき氏登場。ちょっとしたトークの後に祝電披露。宮崎学氏から来ていたりしてフロアから「おおー」とどよめきが。高城剛氏から来ていたりしてフロアはシーンと静まり返ったり。

っていうか改めてフロアを見てみるとものすごい人の数。一体何人いるのかも分からないほど。後でされた発表によると、一次会参加者は600名以上で、史上最大のオフ会だとか。ステージはひとまずハケて有志によるDJタイムとグッズ物販がスタート。そしたらみんな物販コーナーへ流れてフロアガラ空きになってしまったという。DJシャープネルはネタ系ガバ中心でなかなか私好みの選曲。しかしだだっ広いフロアの真ん中で踊っているのは10名ほど。残りの人はみんな壁際で遠巻き状態。踊りたくてもこれじゃ目立ちすぎて踊れな……いや、結局我慢できなかったんですけど。

っていうかはっきり言って私みたいなクソオタクなんかが一人でぁゃι<踊っていたらかなりヤバい人に見られたのでしょうが、こりゃ確実に私よりもヤバいだろうって感じの人がやたら一生懸命踊っていたのでフロアに出ていく気になりました。いろんな人がいて良かった。その後もいろいろと内容盛りだくさんで裏話もありまくりで非常に満足。ただ、個人的にはひろゆきに歌うたってもらったりパラパラ踊ってもらったりするのはどうかと思いますけどね。あまり意味はないし。彼はアイドルじゃなくてただの掲示板管理人でしょう。本人も「歌なんかやだよ」と言いっているのですし。とはいえ、表情を見るとまんざらでもない感じでけっこう楽しそうにやっているので、実は誰かに背中を押してほしいと思っているのかもしれませんが。実際、かなり歌上手でしたし。

ひろゆきによるうまい棒ケーキ入刀で一次会は幕を閉じ、1時間半ほど時間をおいた後、CODEの一つ上の階にあるMax1000名収容巨大居酒屋「せんとらるぱぁく」へ。こちらにも何百名もの人が参加していて、とても二次会という雰囲気とは程遠いにぎやかさです。ひろゆきの音頭で乾杯が行われみんながビールを口にすると、会場のあちこちから一斉に「(゚д゚)ウマー」という声があがり2chらしくて大爆笑。その後掲示板別に各テーブルに分かれるということで、私はモナー大好き掲示板の席へ。

10名余りの人が集まり、「逝ってよし!」「オマエモナー」という掛け声で改めて乾杯。そして歓談タイムとなるわけですが、モナー板の人が集まってもAA(アスキーアート)を描く環境がなければ何もすることがなくていきなりまったりモード。実況に使っていたので私のノートはすでに電池切れ状態。あらかじめ話題を用意するとかAAのプリントアウトを持ってくるとかするべきでした。そうそう、昨夜作った新聞、一次会でフライヤー置き場のようなものがあればそこに置かせてもらおうと思っていたのですが、そういった場所が見つからなかったので結局まだ配っていないのです。じゃあ、まぁここのテーブルの方々に差し上げるくらいにしておこうと思っていたのですが。

しかし、同席した方の一人(御厚意感謝!)が「ちょっと配ってくるよ」と10部ほどを持って他のテーブルを周られたところ一瞬でハケてしまったようで、こりゃ案外いけるかもしれないと考え直し、思い切って二次会会場を巡回して配り歩くことに。酔った勢いで「新聞いかがっすかー」と叫びながら傍若無人にもテーブルの間をぬって歩いていくと、あちこちから「くれくれくれ」という声をかけていただき、会場の半分を回るころにはコピーしてきた150部はなくなってしまいました。それでもほしいという方がいたので、会場を飛び出してコンビニに走り、コピー機2台を使って急遽もう150部を増刷。

結局この150部も完売(といってもタダですが)御礼。そんなこんなで二次会の時間もそろそろ終わりに近づいたころ、通路で「新聞屋さーん」と呼び止められ、50円玉や100円玉を手渡してくれる人たちが。一部のテーブルで「誰かコピー代くれよー」と泣き言を言いながら配っていたのですが、それを聞いた一部の方がわざわざカンパを持ってきてくれたのです。まさか本当にお金を出してくれる人がいらっしゃるとは、何とお礼を申し上げればよいのやら。感動してしまいとにかく何度もお礼を言います。

ステージでは2chの各掲示板ごとに掲示板アピールが行われています。エロゲー板の「我々はもう2次元の女性でしか発情できません」宣言で爆笑したり、シャア専用板のアピールでステージから「ジーク ジオン」と呼びかけると場内多くの人、数百人が「ジーク ジオン」と応え、異様なほどの盛り上がりを見せます。

二次会会場は夜11:00までで、その後は都営大江戸線の終電で本郷三丁目へ。三次会は東京大学近くの修学旅行旅館の1フロアを借り切り、酒を飲みながらまったりトーク。昨夜の作業で疲れていたので、このあたりになるとかなり記憶もあやふやですが、ハンカチ落としをしたり(ひろゆきも参加)、『Hatten ar din』のイントロを「ラーララーララララーラーララ」と歌ったり、OAタップを持ってこられた方をモバイラーが囲んでみんなで充電しつつ実況したり。三次会参加者は100人ほどで、いろいろな掲示板の住人が入り乱れていました。見ず知らずの人とも多くお話しましたが、普通の会話なら「ご出身はどちらですか?」にあたるとっかかりの部分が「常駐板はどちらですか?」だったというのがまた2ch的。

イベント実行委員長ま〜氏とお話する機会があったので「いやーほんとプロのイベンターの仕事だと思いましたよ」と言うと、「いえそんな全然。素人ばかりの集団でいろいろ不手際あってすみません」との返答。マジっすか! 中身も進行も本当にしっかりしていたイベントなので、そう聞いても未だに信じられないくらいです。あまり根ほり葉ほり聞くのも野暮だと思ったので多くのことはお聞きしませんでしたが、想像を絶するご苦労があったことは容易に想像できます。一次会は一見何事もなかったかのように進行していましたが、いろいろな情報を総合的に判断すると、舞台裏では催事そのものの進行が危ぶまれるほどの危険な局面もあったようですし。

翌日何も予定がなければ良かったのですが、そうではないので朝方には旅館を出ることに。そうしたら旅館の前に何人かの実行委員とともにひろゆきがいました。実行委員の方が冗談半分で「お早いお帰りですね。いまなら特別にひろゆきと握手ができまーす(笑)」と言ったら、ひろゆきも軽いノリで握手に応じてくれました。ひろゆきはただの掲示板管理人で別にアイドルでも何でもないはずなので、握手とかそういうのは個人的にはあまり興味ないのですが、ひろゆきも乗り気だったようなので。「じゃあこれからもがんば……らないでください(笑)」と激励し、地下鉄を乗りついで高田馬場へ帰還。

丸一日を費やす果てしないイベントでしたが本当に素晴らしいものでした。みんな名前すら名乗らないのに、和気あいあいとして楽しく会話がはずみ、それでいてオフ会にありがちな変な馴れ馴れしさはないという。結局、掲示板にいるときとそんなに気持ちは変わらないということなのでしょう。むしろIPアドレスを抜かれたりすることがない分、Net上よりも匿名性は高いという意見も聞かれるくらいで。

あと、ほんと正直言って感じたのが、来ていた女性の方美人が多い。いや個々の方がどうこうということはなく、あくまで一般化した上での話で、「南欧人は陽気だ」くらいの大まかなくくりでしかないのですが、きれいな人多かったと思います。男性客は外見オタク系・非外見オタク系の比が4:6くらいで、会場全体として見ると特別何らかの傾向のある集団にはとても見えず。何も知らない人がこの集団を見ても、何の集まりかは分からないでしょう。それくらい2chって普通の人が普通に訪れているんですってば。


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