業務日誌

2002/03/31 Sun 暖 晴 「問われるメディア、新聞はこたえているか」

地下鉄を築地で降りて、朝日新聞社本社へ。1987年に起きた朝日新聞阪神支局襲撃事件から15年が経過し、時効まであと1ヶ月ほどとなりました。事件の起きた5月3日にはそれに関連した集会が開かれるそうですが、今日はそのプレ集会として「問われるメディア、新聞はこたえているか」が、朝日新聞労組東京支部によって開催されるのです。第一部は当時の阪神支局長の講演で第二部がシンポジウムなのですが、なぜか第二部の題目が2chで、宮崎哲弥氏と、『2ちゃんねる宣言』著者の井上トシユキ氏が登場するという。

寝坊をしてしまって、到着したころにはすでに第二部が始まって10分ほどが経過していました。どこかの神が録音してくれていたので話の内容はいちいち私がここに書く必要もなく。まぁ匿名性の問題とかそんな話はミニにタコですので特に感想もありませんしね。面倒なので、帰ってきて2chに書いた感想をここにも貼り付けときます。

ずっと2chの話題が続いて、最後に唐突に出てきた
Netの将来についての問いに対し即答しなかった井上氏にむしろ共感。

Netの未来とか新しいメディアとしてどうこうとか、
そういう話を持ち出すのは確かにわかりやすいけど、
少なくとも2chのような場を理解するためにはほとんど関係のない話題。

ここ数日ムネオハウス聴いていると、その熱量を政治性とか思想性とかと
つい結びつけたくなってしまうけど、作ってる当人たちにしてみれば、
そんなこととは全く無縁なところで無邪気に楽しんでる。
田代ワショーイだからといって本当にみんなが田代のしたことを
OKと思っているかといえばそれは違う、という宮崎氏の意見とまさに一致。

2chユーザにしてみればNetの未来なんて(゚Д゚)ハァ? なんだよね。
しかし既存メディアとの対比とかをしようとするとどうしてもその方向に話が行ってしまう。

2chをメディアとして見ることには非常に抵抗があります。新聞とかテレビとかメールとか、あるいはいわゆる「ホームページ」とかはメディアと言えるかもしれませんが、2chはそうじゃなくて、言うなれば井戸端会議の「井戸端」に過ぎないだろうと。井戸端をメディアと言えるかどうか。2chで行われている会話は、何もNetが生み出した新しいメッセージではなくて、これまで近所の人とか職場の同僚とか学校の友達とかとベチャベチャしゃべっていたことと全く同じだろうと。ただそれが、井戸端に居合わせた人以外にも伝わっているだけのことで。もちろん井戸端にいない人に伝わってしまうようになったというのは大きな変化かもしれませんが、話されている内容はそれほど変化していないと思いますよ。

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