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2001/12/09 Sun 晴 寒 「接触不良」


ついに電話が壊れました。ここ数ヶ月はずっと調子が悪く、10cmほどの高さから落としただけでフリーズしてしまったり、液晶表示がモザイクのように崩れたりするなどかなり挙動不審だったのですが、それでも電池を抜いて戻したりすれば直るのでだましだまし使っておりました。しかし今日は画面表示がグチャグチャになってどうしても戻らないので、こりゃもうダメだなと観念して分解。

J-PE02分解

ああーなるほど、わかりましたわかりました。原因は単なる接触不良ですよ。この電話機は操作部が全面液晶なのですが、その液晶部とメイン基盤をつなぐフラットケーブルがうまく接触していないようです(写真の赤丸部分)。何度かつなぎ直してみてもたまに多少改善する程度で、まともな画面表示はほとんど得られませんでした。電話帳やメールはパソコンに吸い出してあるので、この端末は潔くあきらめることにしますよ。(写真一番右は保存用に用意してあった同モデルの別色)

それにしても、部品はほとんど無事なのに接触部分だけのせいで使いものにならなくなってしまうなんて、なんだかもったいない話ですね。でも電化製品の故障って、多くの場合が単なる接触不良なんですね。まだチャンネル選択がロータリー式だったころのテレビで、映りが悪かったら殴れば良くなるという民間療法がありましたが、あれも全く無根拠な話ではなく、ロータリースイッチ部の接触が何かの拍子によくなることもあるからとにかくまず殴ってみろということなのでしょう。

それはともかく技術者の方々には、微細な配線も確実に接続できるコネクタ類の開発にぜひ取り組んでいただきたいと思います。半導体の集積度がいくらあがったところで、接触不良があっては何の役にも立たないのですから。そういった意味でいえば、電気関係の技術って20年前のテレビ以来全く進化していないわけですよ。


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