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2001/09/19 Wed 晴 暑 「完成してたり」


いつぞや「自作マシン組むぞ!」と高らかに宣言したはよいのですが、いろいろとトラブル続きでちっとも完成しませんでした。が、今月に入ってもう一度挑戦してみて、なんとか組み上げることに成功しました。

えー、ケースを購入するお金がないので、まず手始めに右のようなタワー型ケースを自作し、各パーツを固定していきました。森クンの「IT革命」の一声で強引に形成された日本型高度情報社会とその一方でドットコムバブルが崩壊しダンボールハウスに暮らす労働者、そしてスチールやアルミでなくダンボールというこれぞまさに「紙の国」、などと現代の諸相を様々な角度から表現した、極めてメッセージ性の高い作品だったわけですが。

内部 背面

しかし、燃えないゴミの日に集積所の横を通りかかったら偶然にもまだ使えそうなケースが捨てられているのを発見してしまい、電源もちゃんと動作するようなので、結局これを拾ってきて使うことにしました。ごく普通の形のケースで見た目の面白さは全くありませんが、タダならまぁ何でもいいです。というわけで集めた部品の一覧はこれです。

CPUVIA CyrixIII 600MHz (バルク)5,022
HEATSINKJusty ICICLE2500RE-WOF1,380
M/BDFI CB61ヤフオク4,000
RAMSDRAM DIMM 128MB PC100 CL2頂き物0
HDDIBM DBCA-206480 (6GB)ノートのお古0
VGA/SOUNDDiamond EDGE 3D 2200XLヤフオク1,000
CD-ROMAOpen CD-940E/AKUジャンク2,480
LANcorega Ether PCI-T (10Base-T)ジャンク380
CaseTASK TK-2002 Blueゴミ集積所0
CableIDEケーブルジャンク380
消費税・オークション落札品送料等1,937
合計16,579

CyrixIII 600MHz

消費税や諸費用あわせても16579円って、あなた16579円じゃまともなグラフィックボード1枚買えやしませんよ。っていうか倍にしてもまだプレステ2のほうが高いような……あまり気にしないで作品の解説をしてまいります。このマシンの要となるのはこのCPU「CyrixIII」であります。今回は600MHzのものを利用しましたが、これは性能的にはCeleronの400MHz以下で、自作マニアの方々からは「ハッキリ言って感動的なパフォーマンス」の悪さというありがたい評価をいただいております。何でまたそんなCPUを使うかというと、きっかけは単なる悪ノリなのですが、よく調べてみるとこいつにしかない特徴があったからなのですよ。

写真のCPU表面をよくご覧いただくと、「HEATSINK REQUIRED」と書かれているのが分かると思います。ヒートシンクが必要、ということは逆に言えば、ヒートシンクさえ付ければファンは必要ないということであります。私の購入したこのヒートシンクは、別にファンを購入して上に装着するのが本来の利用方法のようですが、今回は単体で使ってしまいます。

ファンというのはうるさいだけでなく、こんな記事にもあるように、常に動いている部分なので壊れる確率が高い部品です。秋葉原で「このマザーボード安定していていいんだよね」などと話しながら、それといっしょに非常に高速で発熱も多いCPUを選んでいる人を見かけましたが、最近のCPUは温度上昇が並大抵じゃないので、いくらマザーボードが良くたってファンが止まれば一瞬にしてフリーズ、それどころかCPUコアが自熱で焼けてしまうこともありますよ。まぁファンもそんなに簡単に止まるものではないでしょうが、速さばかり求めるのではなく、ファンレスでも動くということに価値を求める人がもっといてもいいと思います。などとゴタクを並べているうちに組み上がったので動作確認のため電源オン。

めでたく認識   さらがら砂嵐

「VIA CyrixIII - 600MHz」やりました! めでたくCPUが正常に認識されましたよ。こんなマイナーCPUなので正しく認識されるだけでもありがたいのです。しかしその直後、右の写真のように画面は激しく崩れて止まってしまいます。後になって、これはグラフィックボードの仕様で、CONFIG.SYSにちょっと手を加えるだけで回避できると分かったのですが、それが分かるまであっちこっちの設定をいじりまくってひどく時間を費やしました。

最終的には大きな異常はないことが確認されて一件落着。おやおや何だか世間では「Admin to 3rd Worldwar」、逆から読んでW32NIMDAなんてカゼが流行っているようですな。IEでWebを見るだけで感染するなんてもうほとんど笑い話のレヴェルですなギャハハハハ。っていうか、Windowsの仕様に詳しい人ならこういうウイルスが出てくることは予想していた、いやそれどころかすぐにでも作れたのではないでしょうか。ただあまりにも感染力が高すぎるので「さすがにヤバイっしょ、これで捕まったら確実に実刑だよ」と思ってみんな自粛していただけで。


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