業務日誌

2005/06/19 Sun 「NO MUSIC NOrmal LIFE」

飲み会でネタ動画を披露する(機会なんて年に1〜2度ですが)ために「プレイやん」目的でニンテンドーDSを購入した私ですが、さすがにゲームが1本もないのはまずいと思い、一番簡単そうな「大合奏! バンドブラザーズ」をあわせて手に入れて、1本だけなのでずっとDSに入れっぱなしだったのですが、そろそろ飽きてきたので打ち込みができるエディット機能を試してみました。そしたらこれがなかなかイイっていうかQY8のような一昔前のエントリーシーケンサを余裕でチギれるほどの使いやすさと性能ですよ(和音が使えない以外は)。ってわけで半日かけて某社歌を入力してみたり。意外と音(音量注意)もいい。

こんなおもちゃを安く手に入れられるなんていまの子供は幸せですな。まぁ昔マリオペイントが出たときもそう言われていたのかもしれませんが。これであとパソコンとつないでデータやりとりできたら最強なのに……ってあるんですか! こういう情報が流通するのもWebのおかげで速くなったものです。それにしても携帯ゲーム機で曲演奏するって、塚本先生のPocketMusicianに通じるものがありますね。

そのようにNO MUSIC NO LIFEなライフスタイルを満喫する私は、いやそれは大ウソで全く音楽聴かない日も普通にありますが、今日は夕方になって新宿HEAD POWERへ。ライブハウスってなぜ必ず屋号の前に街の名前を付けて呼ぶんでしょうね。チェーン店なら分かりますがそうでないところも「新宿○○」、「下北沢○○」って。でももし北海道に「網走GREAT JAIL」なんてあったらカッコイイかもしれません。いやそんなことはどうでもいいとして、本日は都内のテクノポップイベントとしては一大勢力になりつつあるらしい「電脳マニアックス! 0018」へ。もう18回もやってるんですか。中へ入ると最初20人くらいしか人がいなくてうわっ思いっきり外したか、と思いましたが、じきに集まってきていい具合の混み具合になりました。

初めて見るユニットがほとんどだったのですがどれもなかなか面白い。一部を紹介すると、コスモワークス……テルミンみたいなのをグネグネ使ったりボーカルにウネウネのエフェクトを手動で入れたり、その他パフォーマンスアイデア満載、しかし曲は意外とスタジオミュージックというかカッチリできている。中山貴史RX-7……RX-7といってもロータリーエンジンではなくヤマハのドラムマシンです。そのRX-7を4台並べてパターンを鳴らしまくるという、音的にもビジュアル的にも圧巻なパフォーマンス。ご本人の表情が一番RX-7の音に恍惚の様子なのがイイ。パノラマ迎賓館……歌って踊れる大楽団山下総合病院からのサブユニット。フリフリ衣装で舌っ足らずなしゃべり方で「これだからテクノ男はモテない」なんて挑発的なMCを入れるボーカル女性が萌えポイントなのでしょうが、それよりもステージ隅でほぼ真横、しかもステージの外側を向いて、お客さんのほうには一目もやらない山下院長に爆笑です。弾いているミニキーボードはどこにもつながっていないどころか電源も入っていない様子で、しかも最初はそれでも弾いているらしいマネをしているのですが、中盤以降はキーボードを裏返したり側面を弾いたりと離れ業を見せつけます。エアギターというのは流行ってますが、これじゃエアキーボードですよ。松前公高氏……ゲームのお仕事などで音楽とその名を聴く/見ることは多くても、ご本人を目にするのは初めてです。「いやー私つい先日42になりましてね。今日なんか昼間、子供の日曜参観日でして。それが夜になったらこんな、頭染めたりミニスカートだったりのお姉ちゃんが出てくるイベントに出ていていいんでしょうか(笑)」いいんです。今日はゲストミニライブということで2曲だけでしたが、コルグMS-20だけで作った曲とかとても気持ちよくて、トークから垣間見られるお人柄もよくて、なんだか幸せになれる空間でした。

さて、ライブハウスに入るときって必ず「今日はどのバンドを見に来られましたか?」って聞かれるものですが、あれは会場費の分担とかに影響するものなのでしょうか。誰か音楽をやっている人教えてください。私は複数見たくてどれが一番と決めるのも失礼かなと思うことが多いので、そんなとき「特にどれということもないのですが」と答えるのですが、どうもお店の人はその答えじゃ不満そうです。というわけであえて強いて、今回一番聴きたかったユニットとして挙げるならば、次に登場するpLumsonic。曲はアイドル系テクノポップでとてもキャッチー、ビジュアル的にもキュート&クールで思った通りの良さ。ただし、ボーカルの不思議少女はビジュアル通りの不思議ちゃんでリアルに「ニョキニョキー」とか言っていてトークにはドン引きです。いや、嫌いではないんですがそういうのはむしろ物陰から見て楽しむものかと。

プログラムの最後は"男子工業高校系"バンド、ヤング100V。ほとんど忘れていたのですが5年前に1stアルバムを購入していたという。準備が整うと、ズン ズン ダッ、ズン ズン ダッとクイーンの「WE WILL ROCK YOU」のイントロが聴こえてきます。ちょうどいまコマ劇場でミュージカルもやっているしタイムリーですね。そして歌が入ったところで会場爆笑。「若乃花ーと 貴乃花ーの お父ーさんのおー葬ー式 お兄ーちゃんが 喪主だったー 今度の喪主はー弟だ 遺ー骨ーは 渡さん」とかいう感じの替え歌(記憶に頼っているのでちょっと違うと思います)で、「遺骨は渡さん」の部分が「We will we will rock you」に対応しているという。今回の唯一のロック(?)バンドでしたが、魂の叫びをほとばしらせながらもネタ満載でいいライブでした。以上、2000円で5時間近く楽しませてもらえて満足。

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