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2001/10/15 Mon 晴 涼 「すぐに挫折」


ドンドンドン「日高さーん 小包です」いつもは寝起きがとんでもなく悪いくせに今日はガバッと起きてハンコを持って戸口まで出ていきます。出ていくったって6畳一間なので3歩くらいですけどね。なんで今日に限って元気がいいかというと、ヤフオクで入札した荷物が届いたのですよ。 今回落札したのはこちらのTVチューナー付きビデオキャプチャーカードです。落札価格3900円。私はWebを見るよりテレビを見るのがおっくうな人間で、テレビを見るぞなんて宣言してみたところでそれだけではいつまでたっても見るわけがないので、パソコンでテレビを見るしかテレビ鑑賞の習慣をつける方法はないだろうと。

朝飯も喰わずにさっそくパソコンのフタを開けて、カードをスロットに取り付けてドライバを読み込ませます。初回起動時に自動でチャンネル設定が進むのですが、うちのアパートはVHFのアンテナしか付いていないにもかかわらず52chとかムチャクチャなチャンネルが設定されてしまってまいります。しかもレジストリをいじることでしか変更ができないという。最初画面が映らず相性が悪いんじゃないかとも思いましたが、画面キャプチャモードの設定をYUYからRGBに変更したらパッと『はなまるマーケット』が出てきて無事に動作が確認できました。

さーて、私にとってはこれだけでも一大進歩なのですが、見るだけではパソコンでテレビを受信する意味はあまりありません。やはりハードディスクに番組を録画してこそでしょう。非圧縮320x240の16bitでやってみると、なかなかきれいですね。しかし圧縮かけないと1分で250メガバイトとかムチャクチャファイルがでかくなってしまうので、この方法はここぞという名場面くらいでしか使えませんな。

というわけで次に登場するのが添付の録画ソフト『WinDVR』であります。番組を録画しながらMPEG1/2形式にどんどん圧縮していってくれるので、MPEG1の場合1分あたりのファイル容量は10メガくらいまで減ってこれなら2時間番組とかも余裕で録画できるぞバンザイ! さあためしに『ひるどき日本列島』を録画してみましょう。うわっ自家製納豆だよさすが茨城、しかも取材先の家のおばちゃんリポーターに先んじて番組進行仕切ってる、いやそんなことはどうでもよいのです。

そうしてできたMPEGファイルを開いてみます。納豆とおばちゃん登場、が、しかし、コマ落ちがハンパじゃないです、1分くらい録画したのに実質的には15秒くらいしか録れていません。ハイ、早い話が圧倒的にCPUの性能不足です。いくら遅さで名高いCyrixIIIでもMPEG1くらいならリアルタイムエンコードもできるんじゃないかなと思っていましたが、全然歯が立ちません。これじゃタイマー録画してパソコンをビデオデッキ化するなんてのは無理というかそれ以前の問題、おとなしく1GHzのCeleronでも買ってくるか……

そういえば今月号の『DOS/V POWER REPORT』西川和久の連載内で「GHzクラスのCPUなんて3DCGかゲームマニアだけに必要なものだと思っていたが、テレビの録画こそキラーアプリケーションだと気付いた」という内容の記述がありましたが、まったくその通りですよ。これまでの私の場合、Netとワープロの利用がパソコン起動時間のほとんどを占めていたので、CPUの速度は300MHzもあれば全く不満はありませんでした。まさかリアルタイムでの画像圧縮なんてするわけがないと思っていましたからね。

まぁパソコンをビデオデッキにしたいのなら、ある程度品質の良いハードウェアMPEG圧縮カードを最初から搭載したメーカー製パソコンを購入するのが確実なのでしょうな。ってそれあの紫色した変なパソコンしかないじゃん。


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