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2001/08/31 Fri 雨のち曇 暑 「本能」


朝から昼過ぎまで雨でした。スルガ銀行に振り込みをする用事があって、スルガ銀行なんて東京だと大手町くらいにしかないだろうと思ったら新宿にも出張所があると分かり、手数料をケチる私はそこまで出向きます。駅西口、職安が入っているビルの中です。1階にあるとばかり思っていたのですが、1階は三和銀行で、スルガ銀行のATMは見あたりません。エレベータの近くにあるビル案内を見ると、なんと24階。ATMを使うためにわざわざ24階まで上がるとは思いませんでした。エレベータは非常に高速で、学校のクソ遅いエレベータで研究室のある7階まで上がるくらいしか時間はかからなかったような。

ここの出張所では、個人相手の窓口業務はオマケみたいなもののようで、当然ATMも入り口に1台のみでした。さっさと用事をすませて、ああいい眺めだと廊下で少々ボーとして、また一瞬で地上へ。外へ出たちょうどそのとき、小田急百貨店の外壁についている鐘がチンカンチンカンとメロディを奏でて、毎時00分であることを伝えました。ああうるさいと早足になってその場を離れます。

浜松の街角にもこういう毎時になる鐘があったのですけど、っていうか全国各地いろいろなところにあると思いますけど、ああいうのどうにかなりませんかね。金属の楽器だからか微妙に音程が狂っていたりして、あの音聞くとすごく不快になるんですよ。床屋の軒先にある時計(どうして、昔からある床屋や美容院の軒先には時計が設置されていることが多いのでしょう)のチープな電子音とかのほうがよっぽど心地よいですよ。

さすがに新宿の大通り沿いで大音量の電子音流すわけにもいかないでしょうが、じゃあ鐘ならいいのか。透き通った鐘の音なら騒音公害にならないだろうなんて思ったら大間違いですよ。建設現場で鉄骨どうしがぶつかるガラーンとかいう音のほうが私は好きですよ。

よくよく考えてみると、音ほど人によって好みが一致しない感覚は他にないのではないでしょうか。例えば、味やにおいって、そりゃ当然好みはあるわけですけど、くさいとかまずいとかいう感覚は比較的誰でも共通だと思うのですよ。それは、腐っている物や食べられないものを口にしないためとか、毒性のある気体を吸い込まないためとか、生存本能から来ているのでしょうね。しかし、音量の大きさを別とすれば、聞いて死ぬ音というのはふつう存在しないわけで。

だから、生まれた直後の人間には「快い音」も「不快な音」も存在しなくて、それはけっこういいかげんに後づけで決められていくのではないかなと。そう考えれば、ノイズ音楽なんかは全然おかしなものではないわけです。むしろ、せせらぎの音は人の心を癒すとかそういう話のほうが信用ならん。川の音だと思って聞くから川の音なのであって、小便の音だと思ったら小便の音にも聞こえるじゃないですか、みんな小便たれる音聞いて癒されるのかよ!

などということを考えながらテクテク歩いて、歌舞伎町入り口の吉野屋で280円牛丼と90円野菜サラダの昼食。牛丼は松屋より吉野屋のほうがあっさりしているような気がして好きですが、サラダは松屋のほうが量も鮮度も良い気がしますな。出勤して、今日は少しだけCGIのカスタマイズ作業に取り組んでみたり。既存の掲示板プログラムを削って電話からでも満足に読み出せるようにしてみます。思ったよりずっと簡単。逆は難しいですが。


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