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2000/10/11 Wed 晴 やや暑 「国際援助」


ゲッ、起きるともうお昼の12:00を過ぎていますよ。午前の授業をすっぽかしてしまいました……という夢から醒めると朝の9:00でした。良かった良かった。午前中の英語の授業が終わって、昼飯を喰うのは忘れて、午後の授業へ。講義室へ行ってみると超満員です。こりゃ今日のところはゆずり合いの精神を見せて私などは欠席すべきだなと思い、そのまま講義室を去ります。そして研究室へ戻ろうとしたとき、その授業担当のY先生と廊下ですれ違います。「あ、先生、部屋満員だから今日は僕遠慮しておきます」「ハハハ、もうこれから(この授業に出るのは)一週おきにしたら? 授業するほうも一週おきにしたいよ」というお互いの立場が分かっていないような会話を交わして別れます。

最近、「電波系アニメ」として名高い「lain」を遅ればせながら鑑賞しております。まぁ特に前評判等を耳にすることもなく、ただビデオのパッケージを見て面白そうだから借りただけで、「電波系」という世間の評価はWeb等を調べてみて判明したのですが。

で、研究室でこれを見ていると、回りにいる人が漏らす正直な感想が「うわーこれ電波だよ、わけ分かんない」なのです。つまり「わけが分からない」→「電波系」という評価をしているようなのですが、私の印象は少々異なります。確かにこの作品、まぎれもなく「電波系」だと思うのですが、「わけが分からない」から電波なのではありません。むしろ「ああ、うんうん、分かるような気がする」と感じるから「電波系」なのです。

そもそも「電波系」な人たちというのは、むやみやたらに奇怪な言行動をとっているのではなく、電波を受けて、そのメッセージ(←特に感情的な伝達という意味ではなく、単に伝搬される情報の意味)をあくまで主体的に解釈した上で、そのようなふるまいを見せているのです。だから、わけ分からない=電波というのはこれ全く間違った図式で、何か伝わるものがあるからこそ電波なのです。じゃあ、テメーは「lain」見てどんなメッセージを受け取ったんだと言われると困ってしまうのですが、でも今のところこの作品を見ていて「わけが分からない」と感じたことは一度もありません。そら、伝わったものは電波だから、言葉では表現できないのですよ。この感覚って、電波的なものが頭に入ってこない人には一生分からないと思います。

研究史にいる間はLANにつなぎっぱなしにしてあるノートが「ピッポッピロピロ」と音を出して、ICQでメッセージを受けたことを知らせます。ふつうICQの音は「アッオー」って感じのやつですが、あの音はあまり心地よくないので、私はクラフトワークの曲「Home Computer」のイントロ約1.5秒を倍速再生した音を取り込んで、それを着信音にしているのです。そんなことはどうでもいいとして、画面を見てみると英語が出ていたので、何だエロサイトの宣伝か、と思って削除しようと思ったところ、よく見ると「ONEGAISHIMASU! *^_^*」とローマ字&フェイスマークが書かれていて、何だ日本語じゃん。

で、日本人が何かの都合で半角で送ってきたのかと思ったのですが、よく見てみると前半はやはり英語で書かれているので、どうもそれも違うようです。結局全文を読んでみて判明したのは「日本語で一番長い単語って何ですか? 日本文化のクラスの課題で調べなきゃいけないんだけど、全然分かんないの。教えて下さい。ONEGAISHIMASU! *^_^*」ということで、送信者情報を見てみると、どうもハンガリーはブタペストから送ってきているようです。日本式のフェイスマークを使ってきたのには驚きました。さすが日本文化のクラスを選択しているだけあります(?)。

そんなこと言われても、日本語って「全国高等学校野球選手権」のようにいくらでも単語をつなげられるから何が最長かなんて分かりませんよ。で、部屋にいる連中に聞いてみたところ「じゅげむじゅげむ……」じゃないかと言われ、ああそうかたぶんそれのことだなと思い出して、じゃあ今度はそれをどうやって英語で説明するかというところで往生します。

I:「Hummmm... In Japan, the story named "Jugem" is famous. "Jugem" is the name of the boy in that story. "Jugem" is just a nickname, his full name is "Jugem-Jugem-Gokoh-no-Surikire-..." very long name.」Hungarian:「Wow! Is that all of his name?」I:「No, no. Very very long long name. Too long to type. (^_^;)」Hungarian:「Where can I find all of it?」I:「"Jugem" is one of the story categorized in "Rakugo." "Rakugo" is Japanese traditional folk story. So maybe you can find it on the book about Japanese traditional culture...maybe.」

という具合で、こちらも日本人らしさをアピールするためにネイティヴフェイスマークなど交えながら、得意の無文法英語で必死の説明を試みます。「Too long to type」とか言いながら、調べても読み方が分からないところがあったというのが本当のところなのでスマソ。「Rakugo」とかこんなムチャクチャな説明で通じたんでしょうかね。

相手のICQの個人情報欄にホームページURLが書いてあったので、そのページへ行ってみたのですが、うわっなんじゃこりゃ、日本の少女マンガ(セーラームーン・CCさくら・ウテナ等)がバシバシ出てきましたよ。で、それについて聞いてみると、日本のマンガがとても好きで、将来は日本に行ってマンガ家になりたいとかすごいこと言ってますよ。うーん、かなりアクの強い人との邂逅でした。

学校の帰り道にあるスーパーつるみでコロッケ等惣菜を購入して、帰って飯を炊いて食そうとしたのですが、飯が炊けるのを待つ間に猛烈に眠くなってきて、知らないうちに2時間ほど死亡してしまいました。ノゾノゾと起きあがって、やっと夕飯を食しながら、我が命の水サントリーウイスキーホワイトで晩酌しつつ、日誌を記述などして。


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